最近ぽつぽつと「ビジネスはポジショニングが大切!」という声が聞こえてきていますので、ポジショニングについてまとめます。
ビジネスにおけるポジショニングとは?
ポジショニングとは、ターゲット顧客の頭の中に、自社製品について独自のポジションを築き、ユニークな差別化イメージを植えつけるための活動。顧客に自社製品のユニークな価値を認めてもらうことで、競合製品に対して優位に立つことを目的にしている。
一言でいうなら「他社との差別化とそのイメージを認知していくこと」ですね。
例えば、メルマガと言ったら七星明さん!ペラサイト量産と言ったらさぼてんさん!みたいな感じです。
重要な点は、お客様の声を聞いて、そこから分析していくことです。つまり、自分の考えが主体ではなく、周りの情報に従ってポジションを決めていかないといけません。
ポジショニングを間違えるとどうなる?
ポジショニングを間違えると全く効果が出ないどころか、マイナス方向に動いてしまうこともあります。
例えば、ユニバーサルスタジオジャパンは、できた当初は「映画のテーマパーク」がテーマでした。日本では新しく、ほかのテーマパークとの差別化もでき、アトラクションもアメリカから輸入の最新のものです。
そのかいあって、映画のテーマパークとしての確固たる地位は築けたのですが、来場者数は年々右肩下がり。
そこでディズニーランドなどのデータをとって比べてみたらあることがわかりました。
「こどもに対応できていないので、家族連れが来ない」
映画のテーマパークというコンセプトは面白かったのですが、アトラクションも身長制限や年齢制限のあるものが多く、ターゲットサイズが小さすぎたのです。
そこから「世界最高のエンターテイメントを届けるテーマパーク」というポジショニング変更をしたところ、わずか5年で2倍まで来場者数が上がっています。
ポジショニングの重要な要素
- ポジショニングのターゲットサイズが適切か
- 売り手の考えるポジショニングが、顧客に正確に伝わるか
- 売り手の考えるポジショニングに、顧客が共感するか
- 売り手である企業自体のポジショニング(企業理念、ポリシーなど)と、製品のポジショニングに整合性があるか
ポジショニングのやり方4STEP
- リサーチ:競合他社・顧客ニーズのリサーチ
- ポジショニングマップの作成(分類):リサーチした競合他社をグループ別に分類
- 新しいポジションの創造:望まれているもの・必要なものにフォーカスして、新しい価値を創造
- 新しいポジションの言語化:独自のポジショニングを言語化
【STEP1:リサーチ】
競合他社や、そこにあるニーズをリサーチします。具体的な数字としては50社(人)以上。大きな会社も個人も、売れている人も売れていない人もより多くの情報をピックアップ。
★分析ポイント:そこが提供する価値はなんなのか?
- 機能的価値:提供するサービスの価値
- 感情的価値:キャラクター性やストーリー、デザインなど
例えば、Barの場合、そのお店の取りそろえているお酒の種類や味・価格は機能的価値、Barのデザインやマスターの人柄は感情的価値となります。
【STEP2:ポジショニングマップの作成】
リサーチした競合他社を、ポジショニングマップで分類化していきます。ポジショニングマップの作り方はいろいろありますが、簡単なものは下の図のような感じです。
ポジショニングマップを作るときには、「軸」をどう設定するかが重要になってきます。
例えば、ネットビジネスで考えても、再現性、信ぴょう性、費用対効果、成功するまでの時間、格子のキャラクター、LPのデザイン性・・・など様々な要素があります。
細かく分析したい人はあらゆるデータを表にまとめてみて、その中で重要な2つを軸にしましょう。
こちらのサイトでは、いろんな人が作ったポジショニングマップを見ることができます。
参考にしてください。⇒Share Map
【STEP3:新しいポジションの創造】
ポジショニングマップを分析しながら、競合他社と被らないように自分のポジションを確立します。
- 機能的価値はどこにおいてどう売り出すのか
- 感情的価値はどこにおいてどう売り出すのか
この2点を考えてみてください。
重要な点は、ターゲットによって価値は変わってくることです。
例えば、ビジネスオーナーならば、既存ビジネスのフランチャイズ化の方法に価値を見出す人もいるでしょうし、個人の事業家だったら社内スタッフの育成方法に価値を感じるかもしれません。
どこに価値を感じるかはターゲットの属性によって変わってきます。
最終的に導き出したポジションが、下記4つのポジショニングの重要な要素クリアしていればOKです。
- ポジショニングのターゲットサイズが適切か
- 売り手の考えるポジショニングが、顧客に正確に伝わるか
- 売り手の考えるポジショニングに、顧客が共感するか
- 売り手である企業自体のポジショニング(企業理念、ポリシーなど)と、製品のポジショニングに整合性があるか
【STEP4:新しいポジションの言語化】
最後の作業は言語化です。
それがブランドコンセプトとなります。
EX.)
- USJ:最高のエンターテイメント
- モーニングショット:朝専用 缶コーヒー
- うんこ漢字ドリル:日本一楽しい漢字ドリル
- Wii:家族皆で、リビングでゲーム
【その他参考リンク】
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